人生の3分の1の睡眠を最高のものにして残りの3分の2も最高のものにする - 『スタンフォード式最高の睡眠』を読んだ

『スタンフォード式最高の睡眠』を読んだ。
本書はビジネス書だけれどもエンジニアにもぜひ勧めたい良書。
会社の人に勧められて読んだけれどとてもよかった。感謝。
人生の3分の1を占める睡眠を最高のものにすることによって残りの3分の2も最高にするというアイディアは目から鱗だった。
考えれば当たり前なんだけれど、けっこう睡眠をないがしろにして働いたり勉強したりしているのでちょっとこれからは考えを改めたいと思う。

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本のカバーデザインもいいね。コピーもよく考えられていると思う。
最近は技術書ばかり読んでいたのでデザインがしょぼいのもさして気にならなかったけれど、こういうビジネス書は「売れるように」細部まで考えられているな。アクセントカラーの水色も睡眠をイメージする色にあっている。
そして技術書の読みづらさといったら!

ビジネス書は読みやすいし頭をそれほど使わずとも読める。スラスラ読める。気軽に読めるくらい心理的ハードルは低い。
業務終了後の頭を使わずかつ自分のためになることをするにあたりこういう本を読むのはいいかもしれない。
マインドの強化にも繋がるし。なによりこの本にも書いてあったけれど、良質な睡眠をとるために寝る前は頭を使うなってあったのでいいかも。

この本の内容は以下のとおり

プロローグ 「ぐっすり」を追求した究極のスタンフォード・メソッド
0章 「よく寝る」だけでパフォーマンスは上がらない
1章 なぜ人は「人生の3分の1」も眠るのか
2章 夜に秘められた「黄金の90分」の法則
3章 スタンフォード式 最高の睡眠法
4章 超究極! 熟眠をもたらすスタンフォード覚醒戦略
5章 「眠気」を制する者が人生を制す
エピローグ 睡眠研究の最前線「スタンフォード」で見つけたこと

この本で説明されていることは以下に尽きる。

睡眠の質は最初の90分間で決まる。この90分間の睡眠をいかに良いものにしていくかが一番大事。

良質な睡眠を取るために大事なものは「脳のスイッチ」と「体温のスイッチ」と説明されていて、 脳のスイッチをうまく切ると良質な睡眠がとれる。そのためには、

  • 睡眠は習慣化する
  • 夜は頭を使わない

を守るのがよい。

決まった時間に寝ることを習慣化していくとその時間に眠くなり、そのときに寝るのが質のよい睡眠をとる鍵らしい。
また、夜は頭を使わずいいのは頭を使うと脳が覚醒されて脳のスイッチが切れなくなるとのこと。 とはいえエンジニアだと夜こそ勉強でいろいろ頭を使っているんだよなぁ。就業前の朝にも勉強しているし減らしたくないな…

体温のスイッチは人間は深部体温と皮膚体温の差が縮まると眠くなりそのタイミングで寝るとよい睡眠がとれるらしい。 そのためには就寝時間の90分前に入浴するといい具合に体温が調整されてい質のよい睡眠がとれるとのこと。

また睡眠と覚醒はセットになっていて、良質な睡眠を取るためには良質な覚醒をすることが大事とも説いている。
そのためには

  • 朝は日の光を浴びること
  • よく噛むこと
  • ノンレム睡眠時に起きないようアラームを工夫すること
  • 朝は裸足でいること。
  • 起き抜けに手を洗うこと

といったものが推奨されている。

この本で学んだ内容を生かして3分の1の睡眠も良いものにしなおかつ3分の2も良くしていこう。
なので残業はせず寝るぞー(結局はこれの正当化だったりする)。 残業しないで勉強してるかもしれない…本末転倒だなぁ。