エンジニアとアドテクノロジー 『アドテクノロジーの教科書』を読んで

サービスをグロースするためにはどうしたらいいんだろう?
ユーザビリティを検証して使いやすいように修正したりABテストをしてユーザビリティの向上をはかるとかSNSを利用して拡散させるとか、広告費をぶっこむとか、BtoBなら営業に物言わすとか、やり方はいろいろある。
そしてそれらを組み合わせるのが一般的だと思う。

広告をどう利用するか、というところに興味があったので本屋に並んでいた本書をたまたま手にとって読んでみたところいい感じだったので即購入。

けれども買ってからまとまった時間が取れなかったりして読了まで半年以上かかってしまった…

とてもよい本だった。
アドテクノロジーの歴史から説明しており、それぞれの年代(2000年代後半くらいから)でアドテクノロジーがどのような課題を抱えていてどのような手段で解決してきたかが記載されていて単純に読み物として面白かった。
普段あまり広告を意識しなかったけれども広告の裏側を知って、ああなるほどだからこうなるのかー、とエンジニア視点で納得した。
今後色々なWeb広告の形式が出てくることとか想像すると胸熱。

そういった裏側がみえてくるとWeb広告というものが今まで以上に面白くみえてきた気がする。広告のクリエイティブとか、枠とか、リターゲッティングとか。想像を巡らせると面白い。
あと、巻末の用語集が地味に良い。勉強になる。用語集だけで10回以上は読んだかもしれない。

アドテクノロジーに関わるエンジニアは読むとためになるし、そうでなくともサービスを開発者はアドテクノロジーをどう使うかということも考えるべきなので読むとためになる。
広告の運用とか開発者がやらなくてもいいよねーじゃなくて読んでみるのをオススメする。気づきがあるよ。

初版は2016年の終わり頃なので内容は2018/05現在はちょっと古くはなっているけれどそれでも面白い。
この本自体がデジタルマーケティング情報サイト「Degital Marketing Lab」をまとめたものなので、最新情報は本サイトを参考にされたし。